田島 篤 オカリナ・アンサンブル譜
チェコの作曲家、ユリウス・フチーク(1872~1916)の作品。原題名が多いことでも有名なこの曲
は、イタリアの「フィレンツェ」での印象を音楽にしたものと伝えられています。「フィレンツェ」
は、英語では「フローレンス」語源は「花の女神」という意味です。
フチークの時代、現在のチェコはドイツ・オーストリア帝国として、ハプスブルク家の統治下にあっ
たため、原題名としてはドイツ語の「フローレンティーナ」と記される事が多く、「剣士の入場」と
並んで、フチークの代表作です。
使用楽器と音域:
オカリナ
1. ソプラノC (A5 ~ F7)
2. メゾソプラノG (E5 ~ C7)
3. アルトC (A4 ~ F6)
4. テノールG (E4 ~ C6)
5. バスC (A3 ~ F5)
6. コントラアルトG (E3 ~ B4)
7. コントラバスC (A2 ~ E4)
★楽譜の難易度について・・・難易度については、演奏する方によって感じ方が異なるため、便宜上すべて「中級」とさせていただいています。あらかじめご了承ください。
【田島 篤 プロフィール】 指揮者、作・編曲家
フランクフルト音楽大学にて指揮法を学び、ウィーン楽友協会にてデビュー。ドイツ国家演奏家資格を有し、ヨーロッパをはじめ内外のオーケストラと共演。「オカリナDUOうらら」のアレンジャーになった事がきっかけでオカリナの世界で活躍する事になり、Nightオカリナ楽団、同アンサンブルの音楽監督を務め、2014年のホンソン国際コンクールでは自身の楽曲、【オカリナ7重奏のためのソナタ「薫風」】で、総合優勝に導いた。編曲のみならず作曲作品も多く手掛けている。雑誌Ocarinaでは、「基本」を伝えるコーナーを連載し、分かり易く丁寧な指導に定評を得ている。現在、日本オカリナ協会理事長、また日本オカリナアンサンブルコンクールの審査員長を務め、海外のマスタークラスやコンクールの審査員も務める。オカリナ7重奏「Ocarina Delight」では Contrabass奏者として活躍中。